カッティングシートとは

カッティングシートって何?

カッティングシートは、塩ビシートなどのフィルム状の素材であり、薄くて柔軟な耐久性の高い素材で作られています。裏面には、糊が塗布されています。カッティングプロッターと呼ばれる専用の機器を使用して特定の形や文字を切りぬいて制作します。広告や看板、車両デザイン、店舗の装飾、ウィンドウ装飾、プロモーション用品など、さまざまな用途で利用されます。

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カッティングシート製作事例_1
カッティングシート製作事例_2
カッティングシート製作事例_3

一般的には、『カッティングシート』『カッティングシール』『カッティングフイルム』『マーキングフイルム』などと呼ばれることが多いです。切り文字屋オッケイでは、カッティングシール・シートを用いて製作する文字やイラストのシールを『切り文字』と読んでいます。

(カッティングシートという名称は、株式会社中川ケミカルの登録商標です。)

カッティングシートの特徴は?

粘着性:カッティングシートは裏面に糊が塗布されていて、平らな表面に簡単に貼ることができます。接着剤は強力でしっかりと貼り付きます。

耐候性:屋内外で使用することができ、耐候性があります。紫外線や湿気、温度変化による劣化が少なく、長期間使用することができます。(耐候年数は、シートの種類や環境下によって変わります。)

耐水性:カッティングシートは、一般的に耐水性があります。雨や水濡れに対して耐久性があり、色あせや破損を防ぎます。ただし、完全に水密性を持つわけではないため、水中や水圧のかかる場所には使用できません。

耐光性:耐光性があります。太陽光や人工光に長時間さらされても、色あせや劣化が起きにくくなっています。このため、屋外の広告看板や車両デザインなどに広く使用されています。

多様なカラーと質感:多くのカラーオプションと仕上げ(つや消し、光沢、エンボスなど)があります。デザインや使用目的に応じて選ぶことができ、柔軟性があります。

切り抜き:カッティングプロッターなどの専用機器を使用して特定の形状やデザインに切り抜くことができます。切り出したデザイン以外の部分が無くシンプルなので、ガラスに貼っても背景を妨げず、ロゴや文字をクリアに表現できます。

容易な貼り付けと剥がし:カッティングシートは、一般的に簡単に貼ることができます。また、剥がす際にも表面に接着剤が残りにくいため、貼り替えや取り外しが比較的容易です。>>カッティングシートの剥がし方はこちら<<

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カッティングシート切り文字_バイク
カッティングシート切り文字_屋外パイプ
カッティングシート切り文字_スマホ
カッティングシート切り文字_船

カッティングシートの種類は?

カラーシート:単色のカッティングシートで、様々なカラーオプションがあります。一般的には単色で提供され、デザインや装飾に使用されます。

メタリックシート:光沢のあるメタリックな仕上げが特徴のカッティングシートです。金属のような輝きを持ち、特別な効果を与えるために使用されます。

フロア用シート:床面に貼ることができる特殊なカッティングシートです。耐久性があり、滑り止め効果や床面の装飾に使用されます。

透明シート:透明なカッティングシートで、貼り付けた表面の色やデザインを透過させることができます。ガラスやウィンドウに使用され、視認性を確保しながら装飾や広告を行います。

反射シート:反射材料を使用しているカッティングシートで、光を反射する特性があります。夜間や暗い環境での視認性を向上させるために使用されます。

蛍光シート:明るい蛍光色を持つカッティングシートで、注意喚起や目立たせる目的で使用されます。一般的には安全標識や広告に利用されます。

車両用シート:車両のボディや窓に貼るための特殊なカッティングシートです。耐候性があり、車両のデザインや広告を実現するために使用されます。

これらは一般的な種類の一部です。また、特定の用途や要件に応じてさまざまなカッティングシートが開発されています。選択する際には、使用環境やデザインの要件に適した種類を選ぶことが重要です。

カッティングシートという名称は、株式会社中川ケミカルの登録商標です。切り文字屋オッケイでも取り扱っています。当社HPでご紹介のないカッティングシートやフイルムでも、お取り寄せすることができますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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カッティングシート色見本

カッティングシートの耐久性は?

カッティングシートの耐候年数は、使用される材料や製造メーカーによって異なります。一般的に、耐候年数はシートの品質と耐久性に関連しています。以下に一般的な目安を示しますが、実際の耐候年数は製品によって異なる場合があります。

一般的なカッティングシート:一般的なカッティングシートは、屋内や屋外での一般的な使用に適しています。これらの耐候年数は、通常3年から7年程度とされています。ただし、使用環境や気候条件、カッティングシートの保護やメンテナンスの状態によっても耐久性は異なる場合があります。

高耐候性カッティングシート:高耐候性カッティングシートは、より長い耐候性が求められる屋外環境や厳しい気候条件での使用に適しています。これらのシートは、通常8年以上の耐候年数を持つことがあります。一部の高耐候性シートは、10年以上の耐候年数を謳っている場合もあります。

耐候年数は一般的な目安であり、実際の耐久性は使用環境やメンテナンスの方法によっても変わります。屋外での使用では、太陽光、雨水、風、気温の変化などの要素がカッティングシートに影響を与える可能性があります。

カッティングシートの粘着力は?

カッティングシートの粘着力は、使用される材料や用途によって異なります。一般的に、以下のような粘着力のバリエーションがあります。

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カッティングシート_強粘着テント強粘着タイプ
強粘着タイプは、しっかりと貼り付ける必要がある場所や粗い表面に使用されます。例えば、テント生地や車両への貼り付け、屋外での使用など、高い耐久性と接着力が求められる場合に適しています。

カッティングシート_中粘着ガラス中粘着タイプ
中粘着タイプは、一般的な店舗ディスプレイや屋内の装飾に使用されます。壁面、ガラス、パネルなどの平滑な表面にしっかりと貼り付けられますが、取り外しも比較的容易です。

カッティングシート_弱粘着展示会低粘着タイプ
低粘着タイプは、一時的な使用や再利用が必要な場合に適しています。例えば、イベントのデコレーションや季節の装飾などに使用されます。壁面やガラスなどの表面に貼り付ける際には、しっかりと接着しますが、取り外し時には残留物を残さずに簡単に剥がすことができます。

カッティングシートの粘着力は、貼り付ける表面の状態や素材、使用環境によっても影響を受けます。表面が汚れていたり、凹凸がある場合は、粘着力が低下する可能性があります。また、温度や湿度の変化も粘着力に影響を与えることがあります。カッティングシートの粘着力を最大限に活かすためには、貼り付ける表面を清潔にし、平坦な状態に整えることが重要です。

カッティングシートの貼り方は?

カッティングシートの貼り方には、いくつかの種類があります。ここでは切り文字屋オッケイが普段お客様に案内している基本的な貼り方を紹介します。

乾式貼り

乾式貼りは、カッティングシートを直接貼り付ける方法です。貼り付ける場所をきれいにして、ヘラを使って貼り付けます。この方法は比較的簡単で、小さなシールや文字の貼り付けに適しています。

動画で見る カッティングシート乾式貼り_基本編

動画で見る カッティングシート乾式貼り_応用編

水貼り

水貼りは、カッティングシートを洗剤水を使って貼り付ける方法です。この方法は大きなシールや複雑なデザインの貼り付けに適しています。洗剤水を使うことで、シートの位置を微調整したり、気泡を除去しやすくすることができます。

動画で見る 水貼り_カッティングシート編


※サイズが大きいものは1人では難しいですので、2人以上での作業が望ましいです。高い所に貼る場合は、しっかりと足場を固めるなどの準備をしてください。

これらは一般的な貼り方の種類の一部です。貼り付ける場所や目的によって、適切な貼り方を選択することが重要です。また、カッティングシートの製品によっては、特定の貼り方や推奨事項が指示されている場合があります。

カッティングシートとプリントシールの違いは?

カッティングシートとプリントシールには、いくつかの違いがあります。

カッティングシート_切り文字 プリントシール

制作方法:カッティングシートは、カッティングマシンを使用してシート上にデザインを切り抜くことで作成されます。一方、プリントシールは、プリンターを使用してデザインを印刷することで作成されます。

デザインの種類:カッティングシートは、文字やシンプルな形状、図形など、切り抜くことができる要素を持つデザインに適しています。一方、プリントシールは、写真やグラフィックなどの複雑なデザインやグラデーション、カラフルなイラストにも対応できます。

貼り付けの方法:カッティングシートは、切り抜いたデザインをアプリケーションシートを使って貼り付けるます。一方、プリントシールは、デザインがプリントされたシール全体を貼り付けます。

対応する素材:カッティングシートは、一般的には平滑な表面やガラス、金属、プラスチックなどの素材に適しています。一方、プリントシールは、さまざまな表面に貼り付けることができますが、凹凸のある表面や粗い表面には適していません。

耐候性:カッティングシートは、耐候性に優れている場合があります。屋内や屋外での長期的な使用に耐えることができます。一方、プリントシールは、シートやインクの耐候性が限定されており、屋外使用には制限がある場合があります。

どちらの製品を選ぶかは、使用するデザインや環境によって異なります。文字やシンプルなデザインを強調したい場合は、カッティングシートが適しています。写真や複雑なイラストを使用したい場合は、プリントシールが適しているかもしれません。目的に応じて、それぞれの特徴や利点を考慮して選択することが重要です。

カッティングシートは多色表現できる?

カッティングシートは、通常、単色で表現されます。カッティングシートは、シート状のビニール素材であり、カッティングプロッターと呼ばれる専用の機器を使用して特定の形や文字を切り抜いて制作します。

複数の色を使用したデザインを表現する場合、複数のカッティングシートを用います。各色のカッティングシートは別々に切り抜かれ、色や形状が合わさることで、複数の色を持つデザインを作り出します。
複雑なデザインの多色表現には、高度な職人技を必要とすることもあります。切り文字屋オッケイでは、高い技術を持つ製作スタッフが可能な限り、お客様のご要望カタチにします。

ただし、カッティングシートの多色表現は制限があります。例えば、グラデーションや写真などの連続的な色の表現は困難です。そのような場合には、インクジェットプリンターによる印刷技術が適しています。カッティングシートは主にシンプルなデザインや図形の表現に使用され、その特長として一色の切り抜きが利用されます。

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カッティングシート切り文字_多色貼り替え
カッティングシート切り文字_多色貼り替え2
カッティングシート切り文字_多色貼り替え3
切り文字製作スタッフ

カッティングシートの貼り付け場所は?

カッティングシールはその特性から、さまざまな場所に貼り付けることができます。一般的な貼り付け場所の例を挙げます。

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カッティングシート_看板事例看板など
カッティングシートは、看板の作成に広く使用される人気のある素材です。カッティングシートを使用した看板は、耐久性に優れているため、屋外の環境でも長期間にわたって美しさを保ちます。
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カッティングシート_車事例自動車
自動車のボディやウィンドウにカッティングシールを貼り付けることで、個性的なデザインや広告、ブランドの宣伝が可能です。
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カッティングシート_ガラス事例窓ガラス
店舗やオフィスの窓ガラスに貼ることで、PRメッセージや営業時間、ロゴなどを表示することができます。
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カッティングシート_壁面事例壁面
インテリアデザインや店舗の装飾として、壁面にカッティングシールを貼り付けることがあります。文字やパターン、イラストなどを壁面に施すことで、空間に個性やアクセントを与えます。
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カッティングシート_内装(屋内)事例内装(屋内)
カウンターやショーケース、商品棚などの店舗内装に商品の案内、価格表示、ブランドのロゴなどを表現することができます。
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これらは一般的な例であり、貼り付け場所は用途やアイデア次第でさまざまな場所に広がります。カッティングシールの柔軟性と耐久性を活かし、目的やデザインに応じて適切な場所に貼り付けることができます。

カッティングシートは初心者でも貼れる?

もちろん、初心者でもカッティングシートを貼ることは可能です。貼り付けは比較的簡単で、以下の手順に従うことできれいな仕上がりを実現できます。カッティングシートの貼り方の一つである、乾式貼りの方法を簡単にご紹介します。

準備:シールを貼る表面をきれいに清掃し、ゴミや汚れを取り除きます。必要に応じて表面をアルコールや洗剤水で拭いてください。

位置決め:寸法をして、カッティングシートの貼る位置にマスキングテープなどで固定します。

台紙の剥離:シール台紙をゆっくりと剥がし、カッティングシートの糊面が露出するようにします。

貼り付け:カッティングシートをヘラなどの道具を使って端から少しずつこすって、カ表面に貼り付けます。空気やシワが入らないように注意しながら均等に貼り付けます。

仕上げ:しっかりと貼り付けた後、転写フィルムを丁寧に剥がして完成です。

初めての場合でも、落ち着いて手順通りに作業することで、きれいなカッティングシートの貼り付けができます。また、切り文字屋オッケイでは小さな練習用シールを同封しているので本番前の練習用にお使いいただけます。さらに、貼り付け前に切り文字屋オッケイがご案内する、切り文字貼り付け説明書切り文字貼り方動画などを見てから作業に入ると成功率がぐんと上がります。

画像で見る カッティングシート乾式貼り_基本編

カッティングシート切り文字_乾式貼り方 切り文字_失敗対処法

動画で見る カッティングシート乾式貼り_基本編

カッティングシートの適さない場所は?

カッティングシートは多くの場所で使用できますが、以下のような場所では適さない場合があります。

粗い表面:カッティングシートは平滑な表面に貼り付けることが理想です。粗い表面や凹凸のある表面では、シートが適切に密着せず、長期的な耐久性が損なわれる可能性があります。

湿った表面:一般的に乾燥した表面に貼り付けることが推奨されています。湿った表面や常に水が浸透する場所では、カッティングシートの粘着力が低下し、剥がれる可能性があります。

高温や極端な温度変化のある場所:カッティングシートは、一般的に一定の温度範囲で最適な性能を発揮します。高温や極端な温度変化のある場所では、粘着力や耐久性が低下する可能性があります。

長時間の直射日光:長時間にわたる直射日光の下での使用は、カッティングシートの色あせや劣化の原因となる可能性があります。

油や化学物質の影響を受ける場所:カッティングシートは一般的に油や化学物質に強い耐性を持っていますが、長期間にわたってこれらの物質にさらされる場所では、シートの劣化や変色の可能性があります。

これらは一般的なケースですが、具体的な使用状況や製品の仕様によっても異なる場合があります。

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